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J-GLOBAL ID：201502285043071959   整理番号：15A0752081

マツのある風景を考える 出雲の風土と築地松の景観

著者 (1件)： 長野和雄 (京都府大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： グリーン・エージ  (Green Age)
巻： 42  号： 6  ページ： 9-12  発行年： 2015年06月15日 
JST資料番号： L0484A  ISSN： 0287-9654  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 出雲平野の斐伊川はかって暴れ川として知られ,水害対策として屋敷周りに土塁(築地)が築かれ,そこにクロマツが植えられるようになり,築地松は誕生した。高さ10mを超え,2階建ての主屋よりも高くそびえる姿は屋敷林だが,厚さ1.5m程に刈り込まれているのを見れば大きな生垣のようでもある。四角に刈るのではなく,上に行くほど幅広にし,端部を反り上げて角を立てるように造形する。屋敷が透けて見えるものもあれば,全く見通せないものもある。一方で,屋敷側の枝葉は整斉に刈り落とされている。気候景観としての築地松を,風に対する防御(風速比)や日射量及び室温の経時変化から検証されており,その一例を紹介した。また,築地松の景観を風土論からの考察や,地域住民を対象としたアンケートによる意識調査からの考察も紹介した。

シソーラス用語： 島根県 ,  河川 ,  *保安林 ,  *クロマツ ,  水害 ,  風害 ,  風速 ,  変動 ,  日射量 ,  室温 ,  経時変化 ,  *景観 ,  地域 ,  住民 ,  アンケート ,  意識調査 ,  住環境 ,  環境順応 ,  災害対策
準シソーラス用語： 防災対策 ,  *屋敷林 ,  生垣 ,  築地松 ,  斐伊川 ,  風土

分類 (4件)： 災害・防災一般  (RA02010Q) ,  自然災害  (RA02030M) ,  森林保育  (FF03040H) ,  景観  (RD04010N)

引用文献 (8件)：

• 三澤勝衛(2008)三澤勝衛著作集第3巻 風土産業、農山漁村文化協会
• 三浦耕吉郎(1996)日本における風土論の歴史社会学的考察, 文部省科学研究費補助金研究成果報告書
• 長野和雄、小松充典(2009)出雲平野の築地松の西日遮蔽効果に関する実測および幾何学的評価、日本生気象学会雑誌、46(4):109-119.
• 長野和雄(2007)島根の風と建築気候景観、木材工業、62(5):221-224.
• Nagano K., Horikoshi T., Komatsu M., Naka S. (2012) Application of Universal Effective Temperature to evaluate performance of traditional pine hedges. Proceedings of 8th International Conference on Urban Climates, Dublin Ireland. 424, 4pp.

タイトルに関連する用語 (6件)： マツ ,  風景 ,  出雲 ,  風土 ,  松 ,  景観