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J-GLOBAL ID:201502285341006337   整理番号:15A0254152

腫瘍微小環境を標的としたがん治療のためのマイクロRNAサイレンシング

MicroRNA silencing for cancer therapy targeted to the tumour microenvironment
著者 (12件):
資料名:
巻: 518  号: 7537  ページ: 107-110  発行年: 2015年02月05日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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マイクロRNAは短い非コードRNAで,さまざまな組織や細胞種で発現し,標的遺伝子の発現を抑制する。従って,マイクロRNAは多数の生物学的過程で重要な歯車として働き,マイクロRNAの発現異常は多くのヒト疾患と関連付けられている。oncomiRと呼ばれるマイクロRNAは,過剰発現すると,がんの発生と維持の原因となる。これらのマイクロRNAに依存する腫瘍は,oncomiR依存性(oncomiR addiction)を示すと言われている。最も効果的な抗がん治療の中には,EGFRやHER2などのがん遺伝子を標的とするものがある。同様に,アンチセンスオリゴマー(antimiR)を用いたoncomiRの抑制も,現在開発中の治療戦略である。しかし,現行のantimiR技術は,標的細胞への送達に生理学的および細胞学的な障壁があり,in vivoでの有効性が妨げられている。本研究で報告する新たなantimiR送達のプラットフォームは,酸性の腫瘍微小環境を標的とし,肝臓による全身クリアランスを回避し,非エンドサイトーシス経路を介した細胞への侵入を促進する。我々は,ペプチド核酸antimiRを低pH誘導膜貫通構造(pHLIP)と連結させることで新規の構造が形成され,この構造がリンパ腫のモデルマウスで腫瘍微小環境を標的として,固形腫瘍で見られるような酸性条件下(pH約6)で細胞膜を横断してantimiRを運搬し,miR-155oncomiRを効果的に抑制することを明らかにした。本研究で紹介した,antimiRを抗がん剤として用いる新たなモデルは,薬剤の標的送達の分野に幅広い影響を与える可能性を持っている。Copyright Nature Publishing Group 2015
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分類 (2件):
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遺伝子操作  ,  製剤一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
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