抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
発明王エジソンの事業の成功が,チームワークと,協働から生まれたことを知る人は少ない。その経営は今日のビジネスにも適用できる。1882年に,マンハッタン島に世界初の発電所を建設したとき,彼は全市に小チームを配置し,建設作業監督,絶縁電線巻き,またはシステムバグの原因解明に従事させた。エジソンは大型チームよりも小チームを好んだ。歴史的な逸話は,夜間作業のあるメンバーを集めた「深夜ランチ」の場を提供したことで,食事を共にしながらの,異なるプロジェクトチームの経験,ノートブックの共有,崇高な対話を促進した。エジソンはまちがった論理を敢えて行うことを重視した。初の白熱電球の実用化は,40年以上の実験データの上に築かれた。ここでは,従来説の大型放射面ではなく,放射面の小型化(フィラメント)に考えを変化させた。また映画作成で,採光を一定に保つための回転基盤上の撮影スタジオの考案,5年間に1万回以上の実験を行って,鉛や液体を使用しない世界初のアルカリ蓄電離の開発も,根底に発想の転換があった。エジソンはチームメンバーを密接させ,また信頼できる専門社員を研究室外の他企業に派遣して関係維持を高めた。銅電線自体の内部欠陥の発見と電線メーカへの改善指示もこのような中から生まれた。また社員にはプロジェクト記録を残すことの重要性を説いた。本稿はこれらについて紹介した。