抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岡山県真庭郡新庄村の国道沿いの農村地帯において2014年6月23日にジョウビタキ雌1羽と巣内雛2羽を発見し,観察および写真撮影し,巣立ち後に巣を採取・計測した。営巣場所は,民家の庇の下の通気口痕であった。雌個体は,スズメよりやや小型で,頭から背にかけ橙色を帯びた灰褐色,中央尾羽が黒褐色で他の尾羽が赤橙色であり,翼は茶褐色で次列風切基部に白斑があった。観察個体は,地鳴きの声や細かく尾羽を振る行動及び形態的特徴からジョウビタキの雌と判断された。雛は,中央尾羽を除く尾羽が橙色であることから,ジョウビタキの雛であると判断した。巣は,お椀型で,外側は樹木素材や苔に覆われ,内側には獣毛などが敷かれており,外径約152×127mm,内径約73mm高さ約68mmであった。ジョウビタキの雌が巣に餌を運ぶ行動および巣の周辺の多数のスズメを追い払おうとする行動が観察された。6月24日には1羽の雛が飛翔し巣から離れた。6月25日には,巣内の雛がいなくなっていた。今回の岡山県での巣内雛と雌の確認は,日本最西端における繁殖記録となった。