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J-GLOBAL ID:201502287513970079   整理番号:15A0284234

チベット高原におけるタイワンヒバリの営巣成功に影響する要因

Factors affecting nest success of the Oriental Skylark on the Tibetan Plateau
著者 (4件):
資料名:
巻: 14  号:ページ: 47-52  発行年: 2015年01月 
JST資料番号: L4620A  ISSN: 1347-0558  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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タイワンヒバリ,Alauda gulgulaは,広範囲にわたって分布する種であるが,特に高高度におけるその自然歴は十分に理解されていない。この研究で著者らは,チベット高原北東部,3400mの高度でのタイワンヒバリの繁殖情報を集め,営巣成功に対する営巣地の特性の影響を調べた。タイワンヒバリは4月に研究区域に到着し,地上に背の高い草の束で巣を作って,5月から7月の間に茶色の小斑点をもつ灰色の卵を産卵した。クラッチサイズは平均3.3個であった。若鳥は,日齢9.7日で巣を離れた。繁殖期に,個々のタイワンヒバリは2~3回の繁殖を試みた。少なくとも1羽の若鳥が巣立ちした巣を営巣成功とすると,営巣の成功率は41.3%であった。大多数の失敗した巣の原因は捕食であった。数種の肉食捕食動物は,タイワンヒバリとクチグロナキウサギ,Ochotona curzoniaeの両方を捕食した。しかし,クチグロナキウサギが,この地域の主要哺乳類であり,タイワンヒバリと共通の捕食動物の重要な獲物であった。GLMMの結果は,タイワンヒバリの巣の周りのクチグロナキウサギの巣穴の密度が,タイワンヒバリの営巣成功に有意な影響を及ぼすことを示した。一方,他の変数は統計的に有意な影響を及ぼさなかった。タイワンヒバリの成功した巣の周りのクチグロナキウサギの巣穴の密度は,失敗した巣の周りより有意に低かった。これは,共通の捕食動物の獲物となる被食種が近くにいることが,このタイワンヒバリの営巣成功に間接的に影響したことを意味している。タイワンヒバリの営巣地域に捕食動物が生息し,また,近くにその捕食動物の重要な被食種も生息している場合には,その重要な被食種との空間的接触を避けることが,営巣成功率の引き上げにつながる戦略である。(翻訳著者抄録)
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異種生物間相互作用 
引用文献 (29件):
  • Abrams PA (2000) Character Shifts of Prey Species That Share Predators. Am Nat 156: S45-S61.
  • Alström P (2004) Oriental Skylark (<i>Alauda gulgula</i>). In: del Hoyo J, Elliott A, Sargatal J, Christie DA & de Juana E (eds) <i>Handbook of the Birds of the World Alive</i>. Lynx Edicions, Barcelona.
  • Badyaev AV & Ghalambor CK (2001) Evolutional gradients: trade-off between parental care and fecundity. Ecology 82: 2948-2960.
  • Bêty J, Gauthier G, Korpimaki E & Giroux JF (2002) Shared predators and indirect trophic interactions: Lemming cycles and arctic-nesting geese. J Anim Ecol 71: 88-98.
  • Colwell MA (1992) Wilson’s phalarope nest success is not influenced by vegetation concealment. Condor 94: 767-772.
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