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J-GLOBAL ID：201502287550848259   整理番号：15A0550125

アト秒非線形フーリエ分子分光

Attosecond Nonlinear Fourier Transform Molecular Spectroscopy

著者 (5件)： 沖野友哉 (理研) ,  古川裕介 (理研) ,  鍋川康夫 (理研) ,  山内薫 (東大 大学院理学系研究科) ,  緑川克美 (理研)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 43  号： 4  ページ： 217-221  発行年： 2015年04月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 原子や分子内の電子運動を実時間に追跡するためには,アト秒の時間分解能を必要とする。高次高調波発生法でアト秒以下のパルス幅を有する極短パルスの発生が実現されている。フーリエ分光法をアト秒領域で実行することで,分子の超高速ダイナミクスを研究している。アト秒非線形フーリエ分光法の原理を説明し,この応用研究について解説した。アト秒非線形分光法の原理を述べ,アト秒非線形フーリエ分光法の実験装置を説明した。次に,非線形吸収スペクトルや超高速分子ダイナミクスの観測例を示した。二酸化炭素分子の2光子吸収スペクトルや重水素分子イオンでの振動波束を観測した。2次元位置敏感型検出器を用いれば,フラグメントイオンおよび光電子の運動エネルギー分布に加えて,角度分布も計測できる。

シソーラス用語： スペクトロスコピー ,  エネルギー準位 ,  分子スペクトル ,  分子構造 ,  *Fourier分光法 ,  非線形光学 ,  秒 ,  時間分解分光法 ,  *レーザ分光法 ,  実時間処理 ,  時間分解能 ,  光高調波発生 ,  高調波 ,  パルス幅 ,  光パルス ,  動力学 ,  光吸収 ,  二酸化炭素 ,  二光子吸収 ,  重水素 ,  イオン ,  波束 ,  フラグメント ,  光電子 ,  運動エネルギー ,  角分布
準シソーラス用語： アト秒 ,  極短パルス ,  高次高調波発生 ,  非線形吸収 ,  *非線形分光法 ,  分子イオン ,  *分子分光

分類 (2件)： 分光法と分光計一般  (BD07041Q) ,  非線形光学  (BD05000T)

引用文献 (20件)：

• F. Krausz and M. Ivanov: Rev. Mod. Phys. 81 (2009) 163.
• F. Lépine, G. Sansone, and M. J. J. Vrakking: Chem. Phys. Lett. 578 (2013) 1.
• M. Drescher, M. Hentschel, R. Kienberger, M. Uiberacker, V. Yakovlev, A. Scrinzi, Th. Westerwalbesloh, U. Kleineberg, U. Heinzmann, and F. Krausz: Nature 419 (2002) 803.
• M. Schultze, M. Fiess, N. Karpowicz, J. Gagnon, M. Korbman, M. Hofstetter, S. Neppl, A.L. Cavalieri, Y. Komninos, T. Mercouris et al.: Science 328 (2010) 1658.
• J. Itatani, F. Quéré G. L. Yudin, M. Yu. Ivanov, F. Krausz, and P. B. Corkum: Phys. Rev. Lett. 88 (2002) 173903.

タイトルに関連する用語 (3件)： アト秒 ,  非線形 ,  分子分光