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J-GLOBAL ID:201502287750210518   整理番号:15A0454520

受精卵へのdsRNAインジェクションにより小型化された中枢神経系をもつ脊索動物,ワカレオタマボヤOikopleura dioicaにおける幼生遊泳行動の変容

Modification of the larval swimming behavior in Oikopleura dioica, a chordate with a miniaturized central nervous system by dsRNA injection into fertilized eggs
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資料名:
巻: 324  号:ページ: 114-127  発行年: 2015年03月 
JST資料番号: A1624A  ISSN: 1552-5007  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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RNA干渉法を用いて,約130個のニューロンから成る中枢神経系をもつ被嚢類Oikopleura dioica幼生の遊泳行動において,神経伝達物質が関与する特性を選択的に攪乱させた。dsRNAを受精卵に注射し,アセチルコリンとGABAの生合成において重要な酵素であるChAT(コリンアセチルトランスフェラーゼ)とGAD(グルタミン酸脱炭酸酵素)をコード化する遺伝子の発現をそれぞれノックダウンした。それらの神経伝達物質2種は進化の過程で,特に脊索動物の運動系にかかわる役割を保存し,それぞれ神経筋と中枢抑制シグナルを仲介する。Oikopleura属において,ChAT発現の干渉は正常な遊泳時の双方向の尾の動きを阻害し,一方向への反復する尾の屈曲だけが可能であった。正常な遊泳は認められず,一連の行動の間の休む時間が長くなっていた。この表現型は,標的となるChAT遺伝子とVAChT遺伝子(小胞アセチルコリン輸送体)の両方で観察された転写の減少によるものであると考えられた。これらの遺伝子は共に,同じオペロンから転写された。GAD発現の干渉は,らせん状の移動軌跡を示すが,一連の動きが正常な遊泳と同様の持続時間と周期周波数を示すぎこちない遊泳を引き起こした。得られた結果からChATとGABAの運動機能が示唆され,それは過去に被嚢類に対し提案されたものよりもわずかであり,脊索動物門において最も単純なものの1つと思われるOikopleura属の神経回路の遺伝的解剖が可能となった。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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発生と分化  ,  個生態学  ,  遺伝子発現 

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