抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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当社変電所から送電している22kV線路(地中ケーブル)で単相の地絡事故が発生した。この地絡事故の発生と同時刻に同変電所から送電している6.6kV線路の3回線の地絡保護リレーが地絡事故を検出し,遮断機(以下CB)がトリップした。その後調査した結果,6.6kV線路では事故が無く,6.6kV線路3回線については不要トリップであったことが判明した。当社の電力技術研究所に協力して頂き,系統事故解析プログラムを用いて今回の地絡事故を解析した。その結果として,同一の地中管路内に複数の線路が通常よりも比較的長い距離にわたって布設されている環境下で22kV地中ケーブルに地絡事故が発生すると,電磁誘導により6.6kV系統側のケーブルに零相電流,零相電圧が発生し,条件が重なると保護リレーの動作域に入り,不要トリップに至る恐れがあることが判明した。本稿ではこの解析結果,並びに今回実施した対策について報告する。(著者抄録)