抄録/ポイント:
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本総説には2013年の有機-f-元素化学の進展を要約した。有機ランタニドおよび有機アクチニド化学の分野の2013年の論文数は2012年と比べて顕著に増加(約16%増)した。2013年も続いた長年の不変の傾向は非シクロペンタジエニル配位子(たとえばアミジナート,アミノピリジナート,β-ジケチミネート等)支援高反応性ランタニドアルキル錯体の検討であり,これら錯体の多くに均一系触媒作用において有用な用途が見いだされた。2013年には3種類の化合物すなわちランタニドおよびウランのカルベン錯体,有機ランタニドヒドリドクラスタおよびヘテロ金属有機ランタニド化合物が重要性を増したことが目立った。有機ランタニド化学の分野で2013年に目立った主なものは四価セリウム最初のカルベン錯体Ce(BIPM
TMS)(ODipp)
2(BIPM
TMS=[C(PPh
2NSiMe
3)
3]
3-,Dipp=2,6-ジイソプロピルフェニル)の合成の成功であった。2つの新しいスカンジウム末端イミド錯体も報告された。明らかに主要な結果は結晶学的にキャラクタリゼーションされたTb
2+,Pr
2+,Gd
2+およびLu
2+の錯体の最初の例の単離であった。この発見はLn
2+イオンが今では放射性プロメチウム以外のランタニドのすべてと可溶性分子中で結合することができることを示している。室温で明るい橙色光のルミネセンスを示すユウロピウム(II)メタロセンEu(Cp
BIG)
2(Cp
BIG=(4
nBuC
6H
4)
5-シクロペンタジエニル)も非常に重要である。最初のヘテロ三金属(Lu/Re/W)およびいくつかの六核ヘテロ二元金属Y
4/M
2-およびY
5/M-多水素化物(M=Mo,W)クラスタ錯体などの一連のヘテロ金属化学種を含む,ランタニド水素化物クラスタの種類は2013年に大いに拡大された。Copyright 2014 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.