文献
J-GLOBAL ID:201502288105274966   整理番号:15A0421701

ヘッドフォンのための自然音表現

Natural Sound Rendering for Headphones
著者 (4件):
資料名:
巻: 32  号:ページ: 100-113  発行年: 2015年03月 
JST資料番号: H0928A  ISSN: 1053-5888  CODEN: ISPRE6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヘッドフォンは,個人的な再生装置として好まれていて,聴取支援に際しては,聴取者ができる限り自然に知覚できるように音を表現することが重要である。本稿では,自然聴取とヘッドフォン聴取との間に存在する様々な差異を補完する信号処理技術について検討する。人間の聴取プロセスは,一般に,音源・媒体・受信器(source-medium-receiver)モデルと見なすことができる。音源に関しては,a1)仮想化,a2)音情景(Sound Scene)分解,媒体に関しては,b)等化(Equalization),受信器に関しては,c1)個別化,c2)頭部追跡(Head Tracking),に関わる信号処理を行う。a1)仮想化に関しては,ヘッドフォンを通してステレオまたはサラウンド音のスピーカー表現をエミュレートするために,スピーカー位置に対応する頭部伝達関数(HRTF)に基づく仮想化技術が使用される。このとき,音源の方向を頭の動きに従って較正するために頭部追跡が必要である。a2)音情景分解に関しては,音源および音環境の分離した表現を最適化するために,混合音から音源を分離するブラインド音源分離(BSS),ならびに,無響室採取のドライ音源のみならず残響音および周囲音をも含む混合音からプライマリー(または直接)成分および周囲音(拡散)成分を分離するプライマリー・環境抽出(PAE)を使用する音情景分解が行われる。b)等化に関しては,音源の元の音色品質を保存し,かつ固有のヘッドフォン応答の悪影響を緩和する操作,自由音場(FF)等化,拡散音場(DF)等化などが行われる。c1)個別化に関しては,HRTFの個別化,特に,両耳オーディオシステムにおいて,空間符号化としてのHRTFが,聴取者モーフォロジー(胴,頭,耳介)に基づく音響波の相互作用に起因する全てのスペクトル特性をカプセル化すべきであることを示す。c2)頭部追跡に関しては,これが正面と背後との取り違えに有効であり,また,個別化されたHRTFと一緒に使用される場合にのみ有効であることを示す。これらの信号処理は,低コスト,低電力,高速プロセッサにより実時間処理が可能となっているが,音情景分解,HRTF/BRIR(両耳室内インパルス応答)フィルタリング,等化に関する計算コストは,頭部追跡における遅延と共に注意深く検討されるべきである。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
オーディオ機器 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る