抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,長期間保存できる豆腐粕サイレージを調製し,豆腐粕サイレージの給与が雄子ヤギの成長及び肉生産に及ぼす影響を明らかにすることであった。本研究で調製した豆腐粕サイレージは長期間保存することが可能であり(乳酸含量が高く,酪酸は含まず),嗜好性が良好であった。12頭のヤギ(日本ザーネン種×ヌビアン種,3カ月齢,平均体重22.3kg)が,2つのグループ(control feed group:CFG,tofu lees silage group:TSG)に配置された。CFGの動物には粕を配合しない対照飼料を,TSGの動物には豆腐粕を20%含む豆腐粕サイレージを,それぞれ1日増体量100gが達成できる量を給与した。アルファルファヘイキューブは,各グループに1日1-2kgを2回に分けて給与した。クレイングラス乾草と飲水は自由に摂取させた。3~12カ月齢まで,体重及び体各部位のサイズを月1回測定した。12カ月齢時に動物を屠畜し,枝肉とロース肉の性状を分析した。TSG及びCFGにおけるTDN及びDCP摂取量は,成長に必要なTDN及びDCP要求量を充足していた。ところが,TSGにおける成長速度及び肉生産量は,CFGにおけるそれらより有意(p<0.05)に大きな値を示した。本研究の結果は,豆腐粕サイレージを用いて子ヤギを育成すると,成長が促進され,肉生産量が増大することを示している。(著者抄録)