抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国内外のクラウドファンディング(以下,クラウドと略)の現状について概観した上で,日本における地域再生・活性化におけるその役割と課題を考察した。日本でも地域再生にクラウドを活用する試みが見られるようになっている。そのような取組の多くは,地元企業・団体あるいは個人などがクラウドによって事業資金を調達し,それによって達成された成果を資金提供者に還元するものである。その際,資金提供者への還元方法としては,現物で還元するものと金銭によるものに大別でき,概ね前者を「報酬型」あるいは「購買型」,後者は「投資型」と呼ばれている。特に地域再生という観点から,投資型クラウドにおける課題について市場参加者である資金調達者,資金提供者およびプラットフォーム運営者に即して整理すると次のようになる。資金調達者については,地方の中堅・中小企業の場合,クラウドというスキーム自体が周知されていない場合が多い。さらに知名度が高くない地域の地場産業や伝統産業が多数の資金提供者を集めることは容易でない。このような課題を踏まえ,すでに地方銀行の中に,プラットフォーム運営者として投資型クラウドの取組を開始しているところもある。