抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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有機質資材施用による土壌への過剰養分蓄積を防ぐため,たい肥,有機質肥料中のリン酸,カリ成分について形態別に調査した結果,それらに含まれるカリ成分のほとんどはク溶性であり,肥料成分として有効なものであると考えられた。このため,たい肥による化学肥料代替技術として,カリの標準施用量をたい肥に含まれるカリ成分で代替する施用法を検討した。この結果,葉菜類栽培ほ場においてたい肥を2作連用しても土壌中のカリ蓄積はみられず,適正な窒素肥効を考慮することにより収量性も良好となり,過剰養分を抑えるたい肥施用技術として有効であると考えられた。また,カリ成分の少ない汚泥発酵肥料について,リン酸の標準施用量を資材中のリン酸成分で代替する施用法を検討した結果,2作連用しても土壌中のリン酸蓄積はみられず,過剰養分を抑える施用技術として有効であると考えられた。ただし,リン酸のク溶率は資材により大きく異なるので,リン酸成分で代替する場合には事前に資材のリン酸ク溶率を把握する必要があると考えられた。(著者抄録)