抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ホンダワラ類の海藻が優占して生育している海域であるガラモ場は,有機物の生産,栄養塩の吸収,藻食生物への餌料供給の他,海中の様々な生物の産卵場・生育場としても重要である。静岡県ではガラモ場は伊豆半島沿岸で比較的普通にみられるが,沼津市の内浦湾では磯焼け状態が持続している。内浦湾沿岸域におけるホンダワラ類の生育阻害要因を調査し,ガラモ場を回復させる方法を開発した。本海域における磯焼けの主因はウニ類,特にガンガゼによる食害であることが明らかになった。1)高さ約1mの網地製フェンスの張り建てによるウニ類の侵入遮断,フェンス内のウニ類除去による繁茂場所確保,2)ホンダワラ類の母藻投入による幼胚供給,3)夏~秋のウニ類再除去による幼体保護により,ガラモ場の回復が期待できると考えた。回復させる藻場面積を考慮しながら計画的にガラモ場回復を進めていく必要がある。