文献
J-GLOBAL ID:201502289462789334   整理番号:15A0548308

低直径カーボンナノチューブ中に閉じ込めたプロトン配向水の分子動力学シミュレーション

Molecular dynamics simulations of proton-ordered water confined in low-diameter carbon nanotubes
著者 (2件):
資料名:
巻: 17  号: 11  ページ: 7303-7316  発行年: 2015年03月21日 
JST資料番号: A0271C  ISSN: 1463-9076  CODEN: PPCPFQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本報告は,単層カーボンナノチューブ(CNT)中に閉じ込めた水に対する,水プロトン配向に着目した分子動力学シミュレーションに関する。まず,大気NPT条件で水中に浸漬した開放端椅子型およびジグザク型CNTの水占有を,各種水モデルで,水-炭素相互作用についてのLennard-Jonesパラメータを変化して計算した。バルク値に収束する前に,水密度はCNT直径の関数として数種類の振動を示した。この結果にもとづき,NVT条件下で,(n,n)で5≦n≦10の10nm長の椅子型CNTにカプセル化された水構造を調べた。最小ナノチューブ(n=5,6)中では,高い強誘電性(FE)擬一次元水鎖が形成し,他のCNT中では,水分子は単層氷ナノチューブ(INT)として集合した。各種の近縮重極小エネルギーINT構造が存在し,7≦n≦10では全てのFE配置において,単層らせん構造が出現した。加えて,n=8では,高分極性を有した二重らせんINT構造が見出された。プリズム構造は,8≦n≦10でのみ見いだされ,強誘電性(FI)および反強誘電性(AF,n=9,10)プロトン配向の各種FEを示した。高障壁を介して分離したほぼ等エネルギーのFE,FIおよびAFのINT構造の共存により,分子動力学は,典型的には室温でナノ秒の時間スケールとなる程度に,著しく不安定化した。このため,有限温度における各種INT状態の分布計算に,レプリカ交換シミュレーション法を用いた。室温では,低直径CNTに閉じ込めたFE-INT構造の多くはなお多数であった。連続的(n=8で470K付近)または非連続的(n=9で218K)となる,らせん-らせんおよびらせん-プリズム構造相転移の双方が得られた。水配向のFEまたはFI秩序性が消失してINT構造が破壊する溶融的転移も観測された。これらの転移は,円滑(n=7.8),またはn=9のT=362Kおよびn=10のT=285Kの急激な一次相転移のいずれかであった。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
炭素とその化合物  ,  計算機シミュレーション  ,  分子化合物 
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る