抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子炉は人間が作った最も強い反ニュートリノ源であり,これらの粒子の研究に有用なツールを提供する。ニュートリノ混合角θ
13に起因する振動は原子炉反ν
eの~kmの距離にわたる消滅によって明らかにされた。原子炉の近くに同じ検出器をもうひとつ追加して設置することにより,原子炉反ν
e放出と検出器効率に関連した系統的不確かさが減少し,振動測定の感度が有意に改良される。Double Chooz,RENO,DAva Bay実験はこれらの技術を使ってθ
13の探索を開始した。これら三つの実験はすべて原子炉反ν
e消滅を最近観測し,θ
13の値を各々,9.3°±2.1°,9.2°±0.9°,8.7°±0.4°と推定した。ν
e消滅のエネルギー依存性はまたニュートリノ有効質量差|Δm
ee2|≒|Δm
312|の測定を可能とした。加速器ν
μ測定からの|Δm
μμ2|≒|Δm
322|との比較は,ニュートリノ振動の3フレーバ模型を支持する。原子炉反ν
e実験の現世代はθ
13と|Δm
ee2|の両者で~3%の精度に達すると期待される。これらのパラメータの正確な知識は,計画中のν
μ測定の解釈を支援し,将来の実験がニュートリノ質量階層とニュートリノ振動におけるCPの破れの可能性を探ることを可能とする。絶対測定した反ν
eのエネルギースペクトルは,原子炉からの放出に対する既存の模型のものから,特に5~7MeVの領域で,外れている。(翻訳著者抄録)