抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2014年7月15日に(一財)日本規格協会で行われた実践力向上コース3(SW構成論)CM431とCM432の2講座について,そのポイントを紹介した。この講座は,機能安全関連系のソフトウェア(SW)を実現するための実務知識を二つの側面,1)故障診断を実現する機能安全ソフトウェアのアーキテクチャと,規格IEC61508-2:2010(JISC0508-2:2014)の附属書A(附属書2A)に示されている安全回路の各構成要素の中で実現する診断技法の概要と実装上の留意点,2)機能安全SW開発用の市販製品(Commercial Off-The-Shelf:COTS)の最新動向と適用上の注意点など,の側面から解説した。最初に,CM431-機能安全SWのアーキテクチャ(IEC61508-2附属書Aの診断技法)の概要を紹介した。これは,1)の側面から解説したものである。附属書2AのA.1総則,A.2電気部品の概要を述べ,診断技法のうちSWで実現する可能性の高い診断技法として,A.3電子構成部品~A.14操作端(アクチュエータ),の診断技法の概要と実装上の注意について解説した。続いて,CM432-安全SW開発ツール(安全通信技術,安全OS等)の概要を紹介した。これは,2)の側面から解説したものである。従来,機能安全SWの開発は一から手作り型が主流であった。しかし,機能安全の市場拡大により,機能安全SW開発用のCOTSが流通するようになった。その利用により,安全認証の対象範囲を絞り込み,規格適合に必要な技法の選択やレポートの作成が容易になり,開発効率の向上が期待できる。安全ネットワークについて解説し,代表的なCOTSおよびオフライン・サポートツールの最新動向と適用上の注意点を紹介した。