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J-GLOBAL ID：201502290034369230   整理番号：15A0669428

地球環境とバイオリアクター~基礎から応用まで~〈第10回〉フォトバイオリアクターと光合成ビジネス

著者 (1件)： 鈴木高広 (近畿大 生物理工)
資料名： 化学装置  (Plant and Process)
巻： 57  号： 6  ページ： 65-68  発行年： 2015年06月01日 
JST資料番号： G0109A  ISSN： 0368-4849  CODEN： KASOB7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 藻油ビジネスは,海苔養殖の300倍の生産が必要だから実現不可能であるという解説を,第6回講座で述べた。ところが前回講座では,サツマイモは2,500倍つくる必要があると解説した。この数字だけを比べると,イモエネルギーの方が実現困難だと思った方も少なくないのではないだろうか。今回は,これらの数字の意味を詳しく解説した。海苔養殖の300倍という数字は,仮に藻油生産を行う事業者が,経費を除いた一年間の収入で現在の海苔養殖業と同等の600万円稼ぐためには,海苔の水揚げ量の300倍の生産が必要であることを示したのである。しかも,全経費を海苔養殖業並に抑えなければならない。これは実現が極めて困難である。一方,サツマイモを2,500倍つくる必要があるというのは,国全体のエネルギーを賄うための必要量を,現在のサツマイモの同内生産量約100万トン(昭和30年には700万トンと最大に達した)と比べた場合の数値を示したのである。これは開発中の栽培技術を普及すれば実現可能である。本稿では,プロローグ,藻油開発の現況,藻油事業の生産額,園芸農業との比較などについて解説した。

シソーラス用語： *地球環境 ,  *バイオリアクタ ,  基礎 ,  利用 ,  光化学反応 ,  *光合成 ,  養殖 ,  サツマイモ ,  科学技術 ,  栽培管理 ,  藻類 ,  油 ,  バイオマス ,  生物燃料
準シソーラス用語： 応用 ,  海苔養殖 ,  栽培技術 ,  バイオオイル

分類 (2件)： 光合成  (EB10020I) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

タイトルに関連する用語 (7件)： 地球環境 ,  バイオリアクター ,  基礎 ,  応用 ,  フォトバイオリアクター ,  光合成 ,  ビジネス