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J-GLOBAL ID：201502291498339682   整理番号：15A0473937

硫黄同位体測定のための硫化水銀からの硫酸バリウムの調製法

Preparation method of barium sulfate from mercuric sulfide for sulfur isotope ratio measurement

著者 (3件)： KAWANO Maya (Kinki Univ., Osaka, JPN) ,  TSUTSUI Akiho (Kinki Univ., Osaka, JPN) ,  MINAMI Takeshi (Kinki Univ., Osaka, JPN)
資料名： 近畿大学理工学総合研究所研究報告  (Science and Technology. Kinki University. Science and Technology Research Institute)
号： 27  ページ： 49-54  発行年： 2015年02月28日 
JST資料番号： L0250A  ISSN： 0916-2054  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 辰砂と呼ばれる硫化水銀の硫黄同位体比は,古墳や遺物に用いられた辰砂の元の鉱山を特定するために測定されてきた。硫黄同位体測定のためには辰砂から硫酸バリウムを調製する。しかし,辰砂は硫黄と水銀から成るため,水銀による硫酸バリウムの汚染の防止が課題の一つである。水銀は有毒金属であり,分析装置の配管系を汚染する。本研究の目的は,水銀を含まない硫黄同位体分析の試料採取の方法を確立することであった。硫化水銀は逆王水に溶解し,また硫黄イオンは臭素の付加により酸化されて硫酸イオンになる。水銀が陽イオン交換あるいは陰イオン交換樹脂のどちらにより吸着されるか観察したが,どちらの樹脂にも完全には吸着しなかった。そこでイオン交換樹脂を用いずに塩化バリウムを付加した。塩化バリウムの付加の前の逆王水に対する水の割合を2倍以上にすると,硫酸バリウムの沈殿中には水銀は全く検出されず,回収率は90%を超えた。塩化バリウムの付加により硫酸バリウムを沈殿させるこの方法は,水銀の除去に関して簡潔で有用であると結論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 辰砂 ,  *硫化水銀 ,  硫黄同位体 ,  同位体分析 ,  硫酸バリウム ,  塩化バリウム ,  イオン交換樹脂 ,  *試料調製
準シソーラス用語： *分析用サンプル調製法

分類 (2件)： その他の分離法  (CC01060D) ,  塩  (CD01050V)

タイトルに関連する用語 (5件)： 硫黄 ,  同位体測定 ,  硫化水銀 ,  硫酸バリウム ,  調製法