抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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石川県内の微小粒子状物質(PM2.5)の状況を把握するために,松任局と輪島局で,平成24年度から平成25年度にかけて成分測定を実施した。PM2.5中の主要成分は,イオン成分と炭素成分であり,SO
42-とNH
4+については,当量濃度がほぼ1:1で相関が高いことから,(NH
4)
2SO
4粒子として存在していることが示唆された。また,同日に試料採取した松任局と輪島局の各成分濃度の相関係数を比較したところ,(NH
4)
2SO
4粒子は,広域的な汚染の影響を受けていることが推察された。さらに,県内で初めて注意喚起情報が発表された平成26年2月26日の成分組成より,SO
42-,NH
4+,NO
3-,OC及びECの濃度上昇が質量濃度の上昇に大きく寄与していた。無機元素成分分析における試料フィルタの酸分解の条件を検討した結果,ふっ化水素酸を使用しない場合でも,概ね9割以上の良好な分解率であったが,今後,様々な試料フィルタでの確認が必要であると考えられた。(著者抄録)