抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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渇水は,複雑な水文・気象現象であり,定量化および予測ともに興味の対象である。渇水定量化の観点からは,渇水事象が環境面および社会面の両方で影響を有することから,地表状態に関する知識はそれを見出すのに不可欠のものである。そのような地表の情報は,渇水をリアルタイムで定量化するために不可欠のものであるけれども,将来の渇水状態における地表水分不足の影響は,正確には分からない。渇水事象からの回復の予測は,疑いなくその激しさに依存するが,渇水が回復したと考えられるまでの先行時間については,未だほとんど理解されていない。こうした知識におけるギャップのため,この研究では,気候学的な予測の範囲内で,初期条件の感度低下を調べることにより,渇水回復までに想定される先行時間および渇水回復程度の定量化を試みる。こうした観点で,ある特定の渇水事象からの想定回復時間は,定量化されるが,アメリカ南西部Colorado川上流域で,2003年から2008年までの期間内で初期化の期日を2ケース設定したケーススタディをベースとしている。この研究は渇水からの回復時間を理解するために細分化を行い,地表の状態を正確に評価することの重要性を強調している。最近の研究結果に関して言えば,ここで示した試みは,大きな先行時間での初期状態に対して,予測は感応的となることが可能であり,したがって渇水状態は,以前考えられていたよりは潜在的にもっと持続する,ということを示唆している。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.