抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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完全情報2人零和ゲームをプレイするコンピュータのレベルアップに伴って,コンピュータが人間に勝てない,新しい複雑なゲームを作成することが試みられている。そのひとつとして2013年に提案された「量子将棋」は,動きが観測されて初めて駒の状態が決定するが,それまではいくつかの重ね合わせの状態でいるという,量子の性質を持つ駒を用いる。量子将棋について,ゲームのルール上可能な局面の種類数を理論的に求めることにより,複雑さの評価を行った。可能な局面数は下界と上界で評価され,|S|と|Q|を,本将棋と量子将棋のそれぞれの可能な局面数として,10<sup>60</sup>≦|S|<|Q|≦1.36×10<sup>227</sup>であることを示した。量子将棋は本将棋よりも真に複雑であり,その複雑さは本将棋よりもかなり大きいと予想される。