抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フィラー充填ポリマーの界面形成における重要な要因として,フィラー表面の構造,フィラー界面と脂肪酸,シランカップリング剤,変性ポリマーなどの表面処理・改質剤との反応,界面におけるマトリックスポリマーとの関係などについて述べた。一般的なナノフィラーである湿式法シリカの表面には水酸基が2~4×10
18個存在すると言われている。カーボンブラックではカルボキシル基,フェノール性水酸基,カルボン酸無水物,過酸化物など多くの官能基が存在し,結合量はシリカと同じ2.8×10
18という報告がある。代表的な表面処理剤にはシランカップリング剤,脂肪酸,界面活性剤,変性ポリマーなどがあり,シランカップリング剤のシラノール基が多様な形態で表面結合をしてる。ステアリン酸処理したフィラー表面ではではステアリン酸がフィラー表面の水酸基と反応している。ポリマー/無機フィラー界面の構造評価解析法には,ATR-IR,UV-R,XPS,動的二次イオン質量分析法,原子間力顕微鏡ほか多様な方法が使用されている。