抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アイソバリック標識は,質量分析に基づくプロテオミクスの蛋白質同定と定量のために広く使用されてきた。マスバランス,
1H/
2H同位体コード化ジペプチド標識(MBIT)は蛋白質分解ペプチドの1級アミンに標識を結合するアミン反応性リンカーを含むN-アセチル-Ala-Alaジペプチドに基づく多機能アイソバリック標識である。MBITは15~250fmol範囲の蛋白質の2-plex定量と同定を可能にする3Daにより分離された同位体コード化定量信号対を提供する。N-アセチル基または最初のアラニン側鎖の多様化各種MBITは個別質量ウインドの低質量定量信号であるbSイオン対を提供する。それで,各種BMITの組み合わせは単一液体クロマトグラフィー-質量分析実験における蛋白質の多重定量化を可能にする。他のアイソバリック標識と異なり,MBITはノイズのない領域の高質量定量信号であるysイオン対も提供して,四重極イオントラップ質量分析計の蛋白質定量を容易にする。N-プロトン化オキサゾロンを形成するb
sイオンは単分子解離を受けて,二次低質量定量信号,a
sイオンを生成する。b
sイオンに由来するa
sイオンの収率を用いて,ペプチドタンデム質量スペクトルの再現性獲得を可能にする,b
sイオンの温度を測定することができる。したがって,MBITは蛋白質の多重定量とb
s及びa
sイオンを用いたイオン温度の同時測定,y
s(b
sのコンプリメント)信号イオンを用いた共振型イオントラップのアイソバリック蛋白質定量を可能にする。このレビューはペプチドタンデム質量分析で実証された多機能性に焦点を当てて,MBITの概要について説明した。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.