抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,アートプロジェクトによる風景認識の変化とまちづくりへの参加意欲に関する事例について報告した。先ず,本研究では,アートプロジェクトの事例研究を通して,1)アートをまちづくりとして取り入れることで,風景変化がどのように認識されるかを明らかにするとともに,2)風景変化が新たにまちづくりへの参加意欲に与える影響について考察することを目的としたこと等を報告した。次に,研究方法と対象に関し,調査・検証方法,アンケート調査を報告した。更に,結果に関し,個人属性,風景認識,まちづくりへの参加意欲を報告した。最後に,まとめと考察として,アンケート結果では,風景の変化に対する多様な評価があり,それらがアートプロジェクトの評価やまちづくりへの参加意欲とも結びついていること,今回事例研究として取り組んだ,寿都町での参加者アートのプロジェクトは,外部からのアーティストや観光客による地域への刺激を目的とした一般的なアートプロジェクトとは異なること,そのため,先行研究とは異なる知見が得られたこと,まず,既存の地域づくりの担い手を超えた,多様な主体の参加が可能であること,次に,地域という空間の広がりの中で,特定の期間に縛られることなく展開できることから,地域が主体となった無限の発展性があること,寿都町の風車アートプロジェクトは,翌年の2014年にも継続開催され,2年目には「子供教室」として実施されたこと等を報告した。