抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は農産物eコマース,トレーサビリティ,自治体の防災備品管理システム,災害時の支援物資供給システムなどの様々な地域物流アプリケーションで共通に用いることができる物流可視化システムの基本的な構成とその性能評価について述べる。様々なアプリケーションで物流可視化機能を共有するためには,モノの識別と,モノに関するイベントの抽象化および,アプリケーション間でのイベントの共有が必須である。本研究はEPCアーキテクチャを用いてこれを実装するとともに,物流における集積を自動的に追跡するミドルウェア(Aggregation Tracker)と,アプリケーションで用いられる様々な管理単位との変換を効率的に行うミドルウェア(Fulfil Helper)を新たに考案し,用いていることが特徴である。また防災備蓄品などの管理では個体識別に加えて,物資カテゴリ分類を揃えることが重要であることと,その実現方法についても述べる。構築したシステムは,農産物コマース,自治体の防災備蓄品管理等に実際に用いられており,本稿ではこれまでの運用や試験によって得られた効果・問題点についても述べる。(著者抄録)