抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新しい走査型プローブ顕微鏡(SMP)として,カンチレバー上に乗せた試料のサイクロトロン共鳴信号をカンチレバーに働く力として検出する,サイクロトロン共鳴力顕微鏡を提案した。その原理を説明するとともに,実験的検証のために必要な測定系の開発を行った。カンチレバーの先端の微小変位を高感度に検出するため,Fabry-Perotペロー干渉計を用いた高感度カンチレバー変位検出システムとともに,精密位置制御のためのピエゾXYステージを作製した。これらの技術は低温での微弱な信号の検出や,精密な試料走査が必要となるサイクロトロン共鳴力顕微鏡の実現に不可欠な技術である。今後,実際にサイクロトロン共鳴信号を検出するため,分子性導体や半導体試料などを用いた測定を行う予定である。サイクロトロン共鳴測定から,電子状態の最も基本的な情報である,有効質量に関する知見が得られる。