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J-GLOBAL ID:201502297256016968   整理番号:15A0225492

イカ乾燥珍味加工業の再編構造-函館地区を中心とする実態調査から-

著者 (1件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 15-30  発行年: 2015年01月15日 
JST資料番号: L6238A  ISSN: 0433-0323  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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イカ乾燥珍味加工業における一次加工のダルマ加工業では,割安な輸入ダルマによって1980年代以降縮小と再編が進み衰退した。一方スルメ加工業では一部に独立性がみられ,それが輸入品に対する競争力になったと考えられる。その結果,ダルマ加工業と二次加工業の分業関係は1990年代以降益々衰退しつつあるのに対して,スルメ加工業と二次加工業の分業関係は必ずしも一方的な衰退には向かわず,新たな展開もみられる。二次加工業において,大手業者は1990年代には輸入ダルマを多用した中~低位グレードのサキイカ量産化戦略をとった。中小・零細業者は高級品志向で大手とすみわけを図ってきた。しかし2000年頃からアメアカを中心とする中国産二次加工品(加工度の高い一次加工品ともいえる)の輸入が増加したことで,大手二次加工業者は中~低位グレードのサキイカについて輸入品を自社製品化して調達し,国内工場ではそれ以外の製品へシフト化することでシェアを拡大し,そのため中小・零細業者は従来のシェアを失った。即ち,二次加工業の階層間分業関係は二次加工品の輸入増加によって縮小に向かったと考えられる。
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分類 (2件):
分類
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動物性水産食品  ,  食品工業一般 
引用文献 (12件):
  • 農林水産省「水産加工統計」,及び経済産業省「経済センサス(工業統計)」による。
  • 中居裕「函館地区における珍味加工業の展開と変容」『水産物市場と産地の機能展開』成山堂,1996,「『イカの都市』の『スルメの時代』」並びに「イカ珍味の加工産地への転換とその特産地形成」,『函館市史』通説編第4巻所収,2002,他がある。
  • 小稿で引用する主な調査資料として,拙著「イカ釣り漁業及びイカ加工業の展開」,『スルメイカの世界』,成山堂,2003,同「函館地区におけるイカ乾燥珍味製造業の動向と特徴-1996年から2002年を中心に-」,『北日本漁業』第32号,2004,同「北海道松前町・福島町におけるスルメ加工業の現状と課題」,同「北海道函館市・青森県八戸市周辺におけるダルマ加工業の現状と課題」,及び同「北海道函館地区におけるイカ乾燥珍味加工業の現状と問題点」,東京水産振興会編『構造再編下の水産加工業の現状と課題』平成21・22・23各年度事業報告所収。
  • 全国するめ加工業協同組合(現,全国いか加工業協同組合)編『いか加工の歴史-その生成過程の解明と展望-』p.72,pp.76-77,1975
  • 中居,前掲書「函館地区における珍味加工業の展開と変容」p.122
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