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J-GLOBAL ID：201502299807761654   整理番号：15A0225251

スピン-フォノン相互作用における幾何学的な変化によって誘起される量子相転移

Quantum Phase Transition Induced by Geometrical Changes in Spin-Phonon Interaction

著者 (2件)： YASUDA Chitoshi (Univ. Ryukyus, Okinawa, JPN) ,  AKIYAMA Satoru (Wakayama Coll., Wakayama, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 84  号： 1  ページ： 014705.1-014705.9  発行年： 2015年01月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フォノンと結合したスピン-1/2の反強磁性ハイゼンベルク鎖におけるスピン-フォノン相互作用効果を,結晶構造可変の系で研究した。系のハミルトニアンをユニタリー変換することによって,スピン-フォノンおよびスピン-スピン結合のべき級数に展開された有効ハミルトニアンを導出した。有効系に関する数値対角化データのレベル分光解析によって,スピン・流体相とスピンギャップ相の間の基底状態相転移を研究した。得られた結果から,ハイゼンベルク鎖の基底状態はスピン流体相,あるいはスピン・ギャップ相によって異なることが分かった。基底状態がスピン・流体相にある系では,スピン-フォノン相互作用はスピンギャップ相に普通の相転移を誘起することが分かった。他方,基底状態がスピンギャップ相にある系では,スピン-フォノン相互作用が幾つかの幾何学的構造を持つスピン流体相に新奇な相転移を誘起することが分かった。幾何学的構造の変化を制御するパラメータを変えることによって,スピンギャップ相からスピン流体相への相転移が観測される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *相転移 ,  *スピン-フォノン相互作用 ,  結晶構造 ,  *反強磁性 ,  *Heisenberg鎖 ,  スピン-スピン相互作用 ,  有効ハミルトニアン ,  相
準シソーラス用語： *量子相転移 ,  スピンギャップ相 ,  スピン流体相

分類 (1件)： 磁性理論  (BM06020X)

引用文献 (25件)：

• J. W. Bray, H. R. Hart, Jr., L. V. Interrante, I. S. Jacobs, J. S. Kasper, G. D. Watkins, S. H. Wee, and J. C. Bonner, Phys. Rev. Lett. 35, 744 (1975).
• M. Hase, I. Terasaki, and K. Uchinokura, Phys. Rev. Lett. 70, 3651 (1993).
• A. Seidel, C. A. Marianetti, F. C. Chou, G. Ceder, and P. A. Lee, Phys. Rev. B 67, 020405 (2003).
• M. C. Cross and D. S. Fisher, Phys. Rev. B 19, 402 (1979).
• K. Hirota, G. Shirane, Q. J. Harris, Q. Feng, R. J. Birgeneau, M. Hase, and K. Uchinokura, Phys. Rev. B 52, 15412 (1995).

タイトルに関連する用語 (4件)： スピン-フォノン相互作用 ,  幾何学 ,  誘起 ,  量子相転移