特許
J-GLOBAL ID:201503021627137290

発泡金属で構成された容器の製造と製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2013-173903
公開番号(公開出願番号):特開2015-034331
出願日: 2013年08月07日
公開日(公表日): 2015年02月19日
要約:
【課題】 従来の発泡金属の製法は、第一に金属を融解させるため、高温の熱処理に伴う問題や制約がもたらされる。第二に発泡剤の熱分解で気泡を形成するため、製造できる発泡金属の材質が制約される。第三に製造工程が複雑で分断された工程で発泡金属を製造するため、製造費用が高い。こうした課題によって、発泡金属からなる容器を製造する試みはない。【解決策】 本発明の発泡金属の製法は、第一に、有機金属化合物の熱分解で析出した金属微粒子の集まりで空孔の殻を形成する。第二に、有機化合物の粉体の気化によって空孔を形成する。第三に、有機金属化合物の熱分解と有機化合物の気化との連続処理で発泡金属を製造する。これらの手段によって、耐熱性と耐寒性に優れ、極めて軽量な発泡金属からなる容器が安価に製造できる。【選択図】図1
請求項(抜粋):
発泡金属からなる容器を製造することにおいて、 熱分解温度が異なる第一の有機金属化合物と第二の有機金属化合物とからなる2種類の有機金属化合物を有機溶剤に分散し、該分散液に前記2種類の有機金属化合物の熱分解温度より高い気化点を持つ有機化合物の粉体の集まりを投入し、前記分散液と前記有機化合物の粉体とからなる混合物を作成し、該混合物を第一の容器に充填する、さらに、該第一の容器を前記有機溶剤の沸点にさらして前記有機溶剤を気化し、前記有機化合物の粉体に前記2種類の有機金属化合物を吸着させる、さらに、該有機化合物の粉体の集まりを第二の容器に充填する、さらに、該第二の容器を前記第一の有機金属化合物が熱分解する温度にさらし、該第一の有機金属化合物の熱分解で磁性を有する第一の金属の粒状微粒子の集まりを、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体の表面に析出させる、この際、該第一の金属の粒状微粒子同士が金属結合して、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体の表面を、該粒状微粒子の集まりからなる第一の多層構造を形成して覆う、とともに、該粒状微粒子が発する磁気で前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体が互いに接近する、さらに、前記第二の容器を大気雰囲気で前記第二の有機金属化合物が熱分解する温度にさらし、該第二の有機金属化合物の熱分解で第二の金属の粒状微粒子の集まりを、前記第一の多層構造の表面に析出させる、この際、該第二の金属の粒状微粒子同士が金属結合して、前記第一の多層構造の表面を粒状微粒子の集まりからなる第二の多層構造を形成して覆う、とともに、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体が前記第二の金属の粒状微粒子に結合する、さらに、前記第二の容器を大気雰囲気で前記有機化合物の気化点を超える温度にさらし、該有機化合物の粉体ないしは融解した粉体の気化によって該粉体の体積が爆発的に膨張する、この際、前記第一の多層構造と前記第二の多層構造とを形成する金属の粒状微粒子同士の結合部の一部が破壊して前記有機化合物の気体が発散し、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体が空孔になる、これによって、前記第一の多層構造と前記第二の多層構造が前記空孔の殻を構成し、かつ、前記空孔が前記第二の金属の粒状微粒子に結合した空孔の集まりからなる発泡金属で構成された容器が、前記第二の容器内に該容器の形状を反映した容器として製造されることを特徴とする発泡金属からなる容器の製造。
IPC (4件):
B22F 3/11 ,  B22F 7/02 ,  C22C 1/08 ,  B22F 9/30
FI (5件):
B22F3/11 B ,  B22F7/02 ,  C22C1/08 D ,  B22F9/30 Z ,  B22F9/30 A
Fターム (10件):
4K017AA04 ,  4K017EK05 ,  4K018BA02 ,  4K018BA04 ,  4K018BA08 ,  4K018BA13 ,  4K018BA20 ,  4K018BB05 ,  4K018EA60 ,  4K018KA22
引用特許:
審査官引用 (5件)
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