特許
J-GLOBAL ID:201503080107898685

発泡金属の製造と製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2013-168365
公開番号(公開出願番号):特開2015-025190
出願日: 2013年07月26日
公開日(公表日): 2015年02月05日
要約:
【課題】 第一に、金属を融解させるため、高温の熱処理に伴う問題や制約がもたらされる。第二に、発泡剤の熱分解で気泡を形成するため、発泡剤の熱分解温度で製造できる発泡金属が制約され、気泡の大きさや気泡の分布に伴う問題が発生する。第三に、製造工程が複雑で分断された工程で発泡金属を製造するため、製造費が高く、発泡金属の用途が制限される。【解決策】 第一に、有機金属化合物の熱分解で析出した金属微粒子の集まりで空孔の殻を形成するため、高温の熱処理に係わる問題や制約がない。第二に、有機化合物の粉体の気化によって空孔を形成するため、発泡剤に係わる問題や制約がない。第三に、有機金属化合物の熱分解と有機化合物の気化との連続処理で発泡金属を製造するため、安価な発泡金属が製造できる。第四に、空孔の殻の厚みと材質と、空孔の大きさと、発泡金属の形状とが自在に変えられるため、設計した発泡金属が製造できる。【選択図】図1
請求項(抜粋):
発泡金属を製造することにおいて、 熱分解温度が異なる第一の有機金属化合物と第二の有機金属化合物とからなる2種類の有機金属化合物を有機溶剤に分散し、該分散液に前記2種類の有機金属化合物の熱分解温度より高い気化点を持つ有機化合物の粉体を投入し、前記分散液と前記有機化合物の粉体とからなる混合液を作成し、該混合液を容器に充填する、さらに、該容器を前記有機溶剤の沸点にさらして該有機溶剤を気化し、前記有機化合物の粉体に前記2種類の有機金属化合物を吸着させる、さらに、前記容器を大気雰囲気で前記第一の有機金属化合物が熱分解する温度にさらし、該第一の有機金属化合物の熱分解で磁性を有する第一の金属の粒状微粒子の集まりが、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体の表面に析出する、この際、該第一の金属の粒状微粒子同士が金属結合し、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体の表面を第一の多層構造を形成して覆う、とともに、該第一の金属の粒状微粒子が発する磁気で前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体が互いに接近する、さらに、前記容器を大気雰囲気で前記第二の有機金属化合物が熱分解する温度にさらし、該第二の有機金属化合物の熱分解で第二の金属の粒状微粒子の集まりが、前記第一の多層構造の表面に析出する、この際、該第二の金属の粒状微粒子同士が金属結合して、前記第一の多層構造の表面を第二の多層構造を形成して覆う、とともに、前記有機化合物の粉体同士ないしは融解した粉体同士が接合される、さらに、前記容器を大気雰囲気で前記有機化合物の気化点を超える温度にさらし、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体の気化によって該粉体の体積が爆発的に膨張する、この際、前記第一の多層構造と前記第二の多層構造とを形成する金属の粒状微粒子同士の結合部の一部が破壊して前記有機化合物の気体が発散し、前記有機化合物の粉体ないしは融解した粉体が空孔になる、これによって、前記第一の多層構造と前記第二の多層構造とが前記空孔の殻を構成し、かつ、前記第二の金属の粒状微粒子同士の金属結合を介して前記空孔同士が接合された空孔の集合体からなる発泡金属が、前記容器の形状を反映した形状として該容器内に製造されることを特徴とする発泡金属の製造。
IPC (4件):
C22C 1/08 ,  C22C 33/02 ,  B22F 1/02 ,  B22F 3/11
FI (5件):
C22C1/08 C ,  C22C33/02 101 ,  B22F1/02 B ,  C22C33/02 G ,  B22F3/11 A
Fターム (15件):
4K018AA24 ,  4K018BA20 ,  4K018BB04 ,  4K018BC13 ,  4K018BC29 ,  4K018CA02 ,  4K018CA08 ,  4K018FA23 ,  4K018FA27 ,  4K018GA01 ,  4K018KA22 ,  4K018KA23 ,  4K018KA33 ,  4K018KA38 ,  4K018KA42
引用特許:
審査官引用 (4件)
全件表示

前のページに戻る