抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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清酒から活性炭およびシリカゲルのカラムクロマトグラフィーを用いて赤褐色の結晶を分離した.この化合物は清酒中の主要な着色成分であり,δ-N-アセチル-δ-N-オキシオルニチンが3モル,セリン2モル,グリシン1モルからなるヘキサペプチドの鉄複合体で,すでにW,Keller-SchierleinらがAspergillus melleusやterreusから分離したフェリクリシンと同定された.清酒中には無色のデフェリフェリクリシン(非含鉄フェリクリシン)を含み,両者はAsper oryzaeを蒸米に生育されるときに生産されることをみた.また,清酒中に鉄が混入することにより着色するのはデフェリフェリクリシンのフェリクリシンへの変化によると考えられる:参24