抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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吸収性外科用縫合糸の放射線滅菌による消化吸収に及ぼす影響を研究するため,まずpH1~10までの緩衝液およびペプシン・トリプシンを添加した各種pH緩衝液中での未照射の腸線縫合糸の強度の経時変化を測定した。結果はつぎの通りである。(1)腸線縫合糸の乾燥状態での直径および引張強さはTable 1に示すように,ばらつきは少なくさらに水中浸せきにより,時間と共に強度の低下を示し,プレインは41~64%。クロミックは32~58%の減少をした。(2)各pH緩衝液の強度と浸せき時間の関係はFig,1,2に示すように,pH1~3で強度低下は大で,pH4~9では低下は少なく,またpH10では低下はやや大であった。(3)ペプシン溶液中ではpH1~3の範囲で速やかに強度が低下し,4時間で0に近くなったが,pH4~5では低下は緩慢で,6以上では低下は認められなかった。(4)トリプシン溶液中ではpH8~10の範囲で強度の緩慢な低下が認められたが他は低下が認めちれなかった