抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1965年1~6月にかけてのアルゴンヌ国立研究所の環境放射能水準に関する報告である。試料は,研究所内外のモニタリング施設により集められ,人工および天然生成放射性物質の濃度が測定された。ろ紙上に集められた。空気中の微細粒子のβ放射能は,0.4pCi/m
3でこれは1964年の1/2である。α放射能は,施設の内外での差は認められず,平均0.0038pCi/m
3であった。また,中国の核実験に起因する。放射性降下物質の増加が7月に認められたがこれは短寿命のものであることが示された。非天然生成γ放射体核種もγスペクトロメトリーにより測定されている。この濃度は殆んど,全区域で同じ値を示している。ネパダの地下核実験に起因する短寿命の核分裂物質が4月17日および20~23日の降水中に検出された。
133Iである。
131Iおよび
140Baは草の中で検出されたが何れも低濃度である。廃水についても放射能が分析されている。サウミル河の水の非揮発性の,αおよびβ放射体の濃度については,アルゴンヌ地区の上流で,α放射能は水1立方米あたり平均1.7pCi,下流で,平均2.9 pCi,β放射体は,それぞれ15,22 pCiであった。ミルク中の放射能濃度が測定されているが,
131Iについては,検出限界,20pCi/l以上のものは検出されなかった。7月の試料中,
140Ba,
89Srが検出されているがこれは,中国の核実験によるものであることを示している;図2表12(大野 茂)