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J-GLOBAL ID：201602000256358813   整理番号：66A0303997

水俣湾魚介中の有機水銀とその有毒化機転(VII)メチル硫酸水銀の合成とその化学的性状

著者 (2件)： 入鹿山且朗 (熊本大(医)) ,  近藤孝子 (熊本大(医))
資料名： 日本衛生学雑誌  (Japanese Journal of Hygiene)
巻： 21  号： 5  ページ： 342-343  発行年： 1966年 
JST資料番号： F0882A  ISSN： 0021-5082  資料種別： 逐次刊行物 (A)
発行国： 日本 (JPN) 

抄録/ポイント： 水銀を触媒とするアセトアルデヒド製造設備内で,(CH₃Hg)₂SO₄(I)を生成することが考えられるので,CH₃HgOHとH₂SO₄とからIを合成.Iはアルキル水銀化合物特有のにおいがあるりん片状結晶で,245°Cで分解し,水に溶けやすく,1%水溶液はpH2(チモールブルー)を示す.メタノールおよびエタノールに難溶,エーテル,クロロホルムに不溶.Iの水溶液に6N-HClまたは10%NaClを滴加するとCH₃HgClの白色沈殿を生ずる.また,Iは水溶液または硫酸酸性水溶液で水蒸気蒸留しても水銀を留出しない.

引用文献 (10件)：

• 1) 入鹿山且朗,他:水俣湾魚介中の有機水銀とその有毒化機転に関する研究,第5報,アルキル水銀化合物の赤外線吸収スペクトル,日本衛生学雑誌, 19 (4); 238, 1964
• 2) 入鹿山且朗,他:水俣湾魚介中の有機水銀とその有毒化機転に関する研究,第6報,水俣湾魚介中の有機水銀の性状と水俣病原因物質に対する考察,日本衛生学雑誌, 19 (4); 246, 1964
• 3) Rochow, D.G., Hurd, D.T. and Lewis, R.N.: The Chemistry of Organometallic Compounds, New York. John Wiley and Sons, Inc. 117, 1957
• 4) Sneed, M.C. and Maynard, J.L.: The preparation of methylmercuric acetate and isolation of methylmercuric hydroxide, J. Am. Chem. Soc., 44; 2942, 1922
• 5) 近藤孝子:水俣病原因物質の有毒化の経路とくに水俣酢酸工場水銀滓中の有機水銀と水俣湾産貝中の有機水銀,熊本医学会誌, 38 (5); 353, 1963

タイトルに関連する用語 (5件)： 水俣湾 ,  魚介 ,  水銀 ,  硫酸 ,  化学的性状