抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東大のタンデム型ヴァン・ド・グラーフ加速器はわが国で初めてのタンデム加速器でありその堅型構造や負イオン源として水銀ジェット・ターゲット方式を開発し実用化したことなどに大きい特徴を有する。本稿ではこの加速器の稼働しだしたことの意義と目的を述べるとともに,この大型加速器の構成,各構造,特にこの負イオン源を詳しく論じている。静電高圧によって負イオンを加速し変換させて同じこの電位により正イオンとしてもう一度加速するタンデム加速器においては先ず収量の多いまた集束性のより負イオン源が望まれる。正イオン・ビームを水銀ジェット膜に衝突させて負イオンに変換させるのであるが,他の水素ガス・ターゲットを用いるのに対して水銀を完全に回収するので高真空を保ち排気の負担が軽減される。さらにH
+→H
-の荷電変換率が水素ガス・ターゲットの2.0%に対し3.3%であることが実験的に証明された。またH
2+→H
-の変換ではH
+→H
-が15keVで3.3%のピークを得るのに対して30keVで6.6%になることなども実験的に示すとともにこのような荷電平衡変換率の関係が解析的に表わされることを論じた;図10 参11