抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スギ,ブナ,モウソウチク材を試験体として,Fischer-Trop-sch型レトルトによって炭化温度の上昇は1分間に1°とし,所定温度(130,150,180,200,230,250,280°C)に達したのち室温まで冷却した.JIS Z2119により腐朽試験を行ない,重量減少率,カラサ及び圧縮強度を測定した.熱処理によっていずれも耐朽性が増加し,スギ(容積重0.36)は220°C以上で効果が大きく,250°Cでは重量減少率1.37%,ブナ(0.67)では230°Cで3.34%,タケ(0.75)は230°Cで9.48%,250°Cでは2.78%になった.熱処理によるカタサは,タケの場合,処理材ぱ無処理材に比して硬い.腐朽材のカタサは一般に無処理材に劣るが230°C熱処理材は未処理材と差がない.圧縮強さも同様の傾向がある.なお熱処理材はメープルシラップ状の発色を得るので工芸上の用途が考えられる.