抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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血液に
32P-オルトりん酸を加えインキュベートし,赤血球内りん酸エステル量(I)および同
32Pとりこみ量(II)を測定して,血液疾患における病的赤血球のエネルギー代謝につき検討.なおインキュベーション条件の基礎的検討も実施.その結果Iは37°C,炭酸ガス初期飽和,静置インキュベーションで120~100分までは,ある一定範囲内にある.血しょうにオルトー32Pを添加した時のIIは,ATP,ADP,糖二りん酸糖一りん酸,2,3-ジホスホグリセロアルデヒト(DPG),AMPの順に高い.ふりまぜ,遠沈分離培養基へのぶどう糖などの添加などの操作は複雑な変化を招来.鉄欠乏性貧血では,ATPの減少,AMPの増加が著明.再生不良性貧血では,とくにADP,全アデニン核酸塩,DPGで増量著明.悪性貧血は鉄欠乏性と類似するが軽度で長期続く.溶血性貧血は,アデニン核酸塩は増加,糖りん酸塩は減少.無機りんは4群中最も増加.ATPと全アデニン核酸塩の変化は,平均血球容積と正の相関がある.