抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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N
2O
4を含む同位体交換反応の平衡定数はN
2O
4スペクトルの基準振動数が不確定であっだため計算することができなかっだ。最近I.C.Hisatsuneはこの振動数を決定し,さらに固体分子の比熱とエントロピーの計算値と実測値との一致によりこれを裏付けた。著者はこの振動数を用いてN
2O
4同位体分子の分配関数比を計算し,N
2O
4とNO
2およびNOとの間の同位体交換反応の平衡定数を計算した。
15N
216O
4と
14N
218O
4の平面振動の基準振動数は,I.C.Hisatsuneによって与えられた平面振動型に対する修正原子価力場の力の定数の値と,FGマトリックスを用いて計算した。原子間隔とO-N-O結合角はSmithとHedbergの値を用いた。非平面振動の振動数は
14N
216O
4の振動数の実測値にTeller-Redlichの定理を用いて計算した。
14N
216O
4の振動数の実測値と計算値はよく一致ずる。以上によって得だN
2O
4同位体分子の振動数と,GilletteとEysterによるNOの振動数から,BigeleisenとMayarの方法を用いてN
2O
4,NO
2,NOの間のいろいろな温度におけるNおよびO同位体交換反応の平衛定数を計算した。N
2O
4とNOとの間のN交換の平衡定数は大きいことが注目されるが,前報告に述べだように,この実測は困難である。293.1°KにおけるN
2O
4とNO
2の間のN交換の平衡定数は,Begunの分離実験から計算した値1,023とも,またKuhnなどにょるN
2O
4のレーリー蒸留から得た値とも一致する。373.1°Kにおける値は,彼らの実験から外そうした値1.018とよぐ一致する:表2参10(渡辺綱)