抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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研究の目的は,シカゴ地方における放射性降下物および自然の放射能水準研究である。それと同時にそれらの放射性核種からの住民への照射線量率を決定することである。この研究には,空気,降水,土壌を野菜等,アルゴンヌでの環境試料,食物および生物学的試料中の放射能の測定も行なわれた。この論文には,特に,食物中の
137Cs水準と人間の中の
137Csの間の関像について詳しく述べられている。測定法は主としてγ線スペクトル分析によっている。空気降水および土壌中のγ放射体核種は1964年秋まで,地上への全蓄積量は
137Csを除いて減少の傾向にあった。シカゴの食物中の
137Csの一日あたりの全摂取量は1964年1月がもっとも多く240pCiに達した。この時期から急激に減少し1965年7月には1日り120pCiに減少した。人体と食物中の
137Csに対するカリウムの割合の間の関係ついては両者共にほとんど一致した傾向を示した。また人体中の
137Csの有効半減期は約2.5年であることが示された。以上のほか,淡水中
137Csの生態系に対する行動についても述べられている;図4