抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新鮮なホウレンソウと100°Cで加熱して退色したものとの色素をペーパークロマトグラフィーで検索し,退色したものではクロロフィルaが消失し,フェオフィチンが出現していることを確かめた.加熱によりクロロフィルがたんぱく質との結合が切れ,植物中の有機酸によって分解されたとみられる.またホウレンソウの色素をTLCによって分離し,可視部吸収曲線を確認した.60°Cでは長時間加熱でもクロロフィルは安定であるが,それ以上では分解しやすい.これはクロロフィラーゼと有機酸の作用による.食酢,しょう油を添加して酸性にすると退色が早く,NaCl,NaHCO
3の添加は安定化した.100°C,5分間煮沸してブランチングした後には,食酢やしょう油に浸せきしても退色しない.電子レンジによるからゆででは変化は少ない.クロロフィルの極大吸収は生のほうが,ゆでたものより大きい:参15