抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タフトライド処理(以降単に処理という場合あり)したS15CKおよび軟鉄の窒化層の機械的性質をタフトライド条件やその後焼もどし条件を変えて調べた.さらに疲労強度との関連も検討し,つぎの結果を得た.(1)処理した0.1mm厚さの板状引張試験片の強度はS15CKで降伏点約58kg/mm
2,抗張力約65kg/mm
2となり,軟鉄で降伏点約65kg/mm
2,抗張力約78kg/mm
2となる.(2)処理後焼もどしを行なうと250°C付近から過飽和にNを固溶した拡散曽にFe
4Nが析出し,300°C以上になると再び固溶しはじめる.硬度,降伏点,抗張力の焼もどし温度による変化はこのFe4Nの挙動と対応づけられ,Fe
4Nが析出する250°C付近で最小値を示す.(3)疲労強度は処理時間,処理温度(600°Cまで)が増加するほど高くなる.この疲労強度の増加は試料の一番表面に形成される化合物層ではなくて,主として,その内部の拡散層の強,度の増加に原因しているものと考えられる.