抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近保健物理,X線天文学では大きな有効体積を有する低エネルギーのγ線の測定あるいは,高エネルギー物理学で,荷電粒子の位置検出を行う検出器に角型あるいは多線陽極型比例計数管がしばしば用いられている。角型比例計数管では角の部分での電場が弱くなり,イオン柱内の再結合が起き易い可能性があり,電場を解析できれば便利だが,従来の解はだ円関数を用いて,位置座標に対応したポテンシャルが与えられていたが,解析には,等電位面,電気力線による表示が望ましい。本論文ではJacobiのSn関数を用いて等角写像を行いポテンシャルを求めたが,これは逆関数を求めることが容易で,3種の幾何学的形状の角型比例計数管の等電位面,電気力線を求めている。多線陽極の比例計数管の電場解析は近似的にsinh関数を用いるか,2種のだ円関数を用いているが,本論文の解は1種のだ円関数により表示でき,逆関数を求めることができ,等電位面,電気力線を求められ,3種の幾何学的形状の多線陽極の比例計数管につき求めている。多線陽極の間に陰極を設ける比例計数管のポテンシャルも同様な写像と,電気的反転の方法を用いて求められ解が与えられている。これらの解析法により,角型,多線陽極の比例計数管の設計が容易になると考えられる;写図16参27