抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化学的方法による線量測定として,現在もっとも広く用いられているFricke線量計は溶存酸素量によって適用限界があり,酸素ガス飽和の場合で2×10
5rまでしか測定できない。著者らはボンベ窒素ガスを飽和することにより,溶存酸素の影響を除き,測定限界を大きくすることを試みている。その結果,最初の第一鉄イオン濃度が0.04Mの場合には3×10
6rまでG=8.1で酸化されること,また第一鉄イオン濃度を0.55Mの高濃度にしても5×10
6rまでしか直線性が成立しないことを見出している。そして直線性からのずれを著者らは生成されたFe
3+がH原子により逆還元されるものとして説明し,これが多量のF
-,SO
2- 4を共存させることにより抑えられることを指摘している。他方,鉄-銅線量計についても実験を行ない,Fe
2+→Fe
3+のG値は共存Cu
2+濃度がますにつれ次第に減少してくるが,Cu
2+がFe
2+の10倍以上のときはあまり変化しなくなり,0.04MFe
2+,0.4MCuSO
4の場合で8×10
7rまでG=0.47で直線性がえられ,測定可能であることがわかった;図6表3参6(著者抄録)