抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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試料用カーボンブラックを200~1200°Cのマッフル炉にいれ,1時間その温度に保ち,徐冷したものにつき1)見かけ比容積,2)電気比抵抗,3)ストラクチャーを調べた.加熱処理したテキサコ法副生カーボンブラック(NTC)の見かけ比容積Vcは未処理のVcよりも増加したが,50%プレスアセチレンブラック(AB)の場合は未処理のVcよりも減少した.加熱処理温度の異なる試料について10~200kg/cm
2の荷重をかけたときのΔVc/Vc′(ΔVc・は加熱処理したF試料をPkg/cm
2で加圧した時の見かけ比容積Vc”から未処理の試料の同圧での見かけ比容積Vc′を引いた値)と加熱処理温度との関係は,NTCでは400°Cより1000°Cにかけて急激に増加し,1100°Cでピークを示す.ABは300°Cでも減少し,温度が上昇するとさらに減少した.また吸油量もΔVc/Vc′と処理温度との関係曲線に全く対応した.加熱処理後のストラクチャーの形状を電子顕微鏡で観察した結果,NTCの場合は処理温度が高くなるほどストラクチャーは凝集しているが,ABは1000°C位の高温で処理しても試料の分散状態は変らないようであった.加熱処理による弾性的性質の変化は,NTC,ABともに戻りが低下した.電気比抵抗は処理温度が高くなるほどNTCでは低く,ABでは高くなった.