抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
心肥大と心不全における心臓カテコールアミン代謝を大動脈狭窄ウサギで研究し,以下の結果を得た.心肥大状態ではカテコールアミンの生合成と取込み障害がみられ,モノアミンオキシダーゼ(MAO)とカテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)の両酵素活性の上昇傾向が示された.カテコールアミンの尿中排せつはほとんど増加しなかった.この段階ではアデニルシクラーゼ活性は著しく減少した.心不全状態では心肥大状態よりもカテコールアミンの生合成が著しく阻害されていたが,取込みは回復していた.MAO活性は有意に上昇していたが,COMT活性は減少していた.カテコールアミソの尿中排せつはこの段階では著しく増加していた.カテコールアミンの尿中排せつの増加はカテコールアミンの生合成が阻害された不全心の機能を代償するため,他の臓器からのカテコールアミンの遊離が増大することによると考えられる;参21