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J-GLOBAL ID:201602001116588360   整理番号:72A0364819

空気中から牧草への131I2の移行における気孔開度の影響

Effect of stomatal opening on the transfer of 131I2 from air to grass.
著者 (2件):
資料名:
巻: 21  号:ページ: 771-775  発行年: 1971年 
JST資料番号: B0373A  ISSN: 0017-9078  CODEN: HLTPA   資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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米国国立原子炉試験所の「制御環境下の放射性よう素試験計画」は牛乳を通る食物連鎖における空気中と牧草のつながりを明らかにすることに大きく貢献している。ここでは,屋外では得られないような生理的条件にまで広げて牧草の気孔の開度を詳しく検討しながら空気中の131I2ガスの葉身への移行の実験を行った。は種後9ケ月のマンチャープロムグラス(Bromus inermis)を光,温度,湿度,風をコントロールしたチェンバーに入れて131I2ガスを一定時間与え,葉身に取込まれた131Iの放射能を測定するとともにシリコンゴム押付け法によって気孔開度を測定した。一定強度の光条件下では気温の違いが最も大きく気孔開度に影響を与えた。単位面積あたりの移行131IをQt(μCi/m2),牧草の密度をD(g/m2乾燥重量),実験中に与えられた131I2をQr(μCi)として移行係数Ptを,Pt=Qt/D・Qrという式から求めた。14個の実験値からPtと気孔開度Asの関係を求あたところ,α=0.01レベルの有意さで,Pt=2.21×10-4+(4.60x10-4)Asという関係が得られた。このことから,空気中から草への131I2の移行は気孔開度に直接依存していると考えられる。酢酸フェニル水銀を用いて気孔開度を変えることができるが,酢酸フェニル水銀を用いて気孔を閉じさせたものは,暗処理によって閉じさせたものの20から50倍も131I2を吸収した。また一度吸収された131I2の葉身内からの減少の半減期は,6.2日から34日と大きな幅があり,葉肉組織に入った131I2はそこに固定されるようである(渡辺昭)
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