抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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等角写像または特性座標系の導入により特徴づけられる2変数偏微分方程式の理論を多変数の場合へ拡張することを目指した。また複素領域における2変数以上の偏微分方程式の特性曲線の幾何学的複雑性を問題の本質的な様相を変更しない限りにおいて,できうる限り簡単なものにした。多変数2階偏微分方程式における第1の問題はコーシー問題の解であるが,ここでは解析接続および複素回路積分の方法を用いて,基本解の概念により線形方程式にかける問題の解の古典的表現を引きだし,波動方程式における混合型境界値問題をも考察した