抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プルトニウムが溶液の物理化学的性状が不安定でコロイド状を呈する場合が多いが,この場合プルトニウムの体内分布,全身滞留率,したがって生体機能への影響はその物理化学的性状に支配される,血中に入ったコロイド粒子は網内系にとりこまれるので網内系臓器は選択的なα線照射をうけることが考えられる。このため
239Puの内部被ばくの網内系機能の影響をしらべる目的で墨粒コロイド投与によるクリアランステストを行った。1μCiの
239Pu静脈投与後1週目,2週目に墨粒コロイドを陰茎背静脈から投与し,尾静脈から採血してHalpern法によりコロイドクリアランスを測定した。さらに網内系機能と
14C-グルコースQxidation Testとの関連をしらべるために,墨粒を負荷したマウスの
14C-グルコースによるテズトを行なった。
239Puの内部被ばくによっては,マウスの墨粒クリアランスはいちじるしく抑制されることがわかったが,このとき
239Pu投与群は血液性状にかなり重大な変化があるので,クリアランスの抑制をそのまま網内系機能の抑制のためとすることは出来ない。
14C-グルコーステストに及ぼす墨粒負荷の結果は対照と有意の差はみとめられなかったので,前報のPu内部被ばくによる
14C-グルコースQxidationの場合の変化は網内系への直接的な影響とは考えられないことが推定された。
210Poの場合と
239Puの場合の内部被ばくの線量が実験値を用いて計算し比較された。(著者);写図4表2