抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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有機高分子ポリマに対する電離放射線の作用の際にはポリマはその成分単量体に比べて放射線に対する抵抗性が大きいことが知られている。このよう左ポリマの特殊性はその網状構造にもとずく立体効果によるものと考えられる。網状構造内の分子は変化作用を受ける際にエネルギー移動による保護効果が働らくのである。このような保護作用を二成分混合物系について研究した結果によれば芳香族の大きな放射線に対する抵抗性が特別な役割を果していることがわかる。本報ではポリスチレン,ポリアクリロニトリル,およびそれらの共重合体に対する電離放射線の効果を研究した。これらの照射の効果では水素だけが生成しその量は線量に対し直線的である。ポリアクリロニトリルの場合にはこれは文献の値と一致しない。共重合体からの水素の放出量についてはスチレンのアクリロニトリルに対する保護効果が認められ,その効果はスチレン濃度の小さいところ(モル分率で0.05)で最大となる。保護効果は共重合体中でのアクリロニトリルからスチレンへのエネルギー移動によるものであるi図8表4参86(富永 健)